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【  2015年02月  】 

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13話 神様のイタズラ

青春アメとミエナイ彼女

2015.02.28 (Sat)

 「さてさて」真季は仕切り直すようにパンと手を叩いた。「あたしも海ちゃんも終わったことだし、それじゃあ次は――」俺と智幸を交互に指差して、どちらにしようかな天の神様の言う通り――懐かしい言葉を口にして、最終的に俺で指が止まった。「次は九ちゃんに決定!」「決定、って言ってもな……」 俺は顔をしかめた。自分がカメラの前で喋っているところを想像しただけで胸が痛くなる。「やっぱ俺の映像はいらねえよ。撮っても面白い...全文を読む

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12話 撮影開始

青春アメとミエナイ彼女

2015.02.27 (Fri)

    ※ 出演交渉はすぐに終わった。 堺ゼミのメンバーは快く引き受けてくれて、全員出演してくれることになった。 ただ、仕事が忙しくて都合がすぐにつかない出演者もいて、一気に撮影というわけにはいかなかった。平日はみんなたいてい忙しいし、授業後も夜勤に出るやつだっている。だからといって貴重な休日にお願いするのはさすがに申し訳ない。 そういう事情から出演者たちの撮影スケジュールは飛び飛びで間延びしている...全文を読む

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11話 条件

青春アメとミエナイ彼女

2015.02.26 (Thu)

 「…………」 無理だ。そう簡単に聞けたら苦労しない。 仮にいま勇気を振り絞って聞いたとしても、智幸はちゃんと答えてはくれない気がする。 だって、あの屋上は間違いなく〝特別な時間〟だった。 夢のような。映画のような。 けれど、〝特別な時間〟は中途半端に途切れた。俺の告白紛いのカットが終わって、次は智幸のカットに移るのだろうが、そこでぷつりと終わってしまった。 いつカットの続きがあるかわからない。下手した...全文を読む

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10話 【企画会議3】Girls On Film

青春アメとミエナイ彼女

2015.02.25 (Wed)

  タイトルは『夜に学ぶメディア学科の学生たち』。 内容としては、二部メディア学科堺ゼミに通う学生たちをひとりずつ映して、自己PRしてもらう。PR内容はそこまで厳格なルールがあるわけじゃない。メディア学科で学んでいる理由、メディア学科の中で楽しい授業、将来の夢など、要するに自分たちを撮るのだ。「へぇ、意外だね。九から自分たちをウリにした企画を持ちこんでくるなんて」企画を読み終えた海がなぜか嬉しげに口...全文を読む

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9話 【企画会議2】ゆるキャラ

青春アメとミエナイ彼女

2015.02.24 (Tue)

  二回目のゼミがはじまった。 前回と同じように俺たち四人は座席にまとまって話し合いをはじめた。「みんな、約束通り企画は考えてきたな。今日はそれぞれ発表してもらうから」 話すべきテーマはPR映像の企画について。メンバーそれぞれ考えた企画を発表して、どの企画を採用するか話し合う。形式的にはプレゼンテーションに近い。「ずるずる遅れると撮影と編集にしわ寄せがくるから今日で企画を決定するぞ。さて、だれから発...全文を読む

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8話 あんなことがあったのに

青春アメとミエナイ彼女

2015.02.23 (Mon)

 chapter.2 下手を打った。間違いなく。 これから一年間同じゼミで過ごさなくちゃいけない相手に、俺はとんでもない失言をぶちまけた。赤っ恥もいいところで、頭を壁に打ちつけて失言部分の記憶だけを消せるなら間違いなくそうしていた。 果たして、智幸との一連の出来事を他人が聞いたらどう思うだろうか。「ぷははははっ、あははははははははっ!」 結果、海は腹を抱えて笑っていた。大学の通路に爆笑が響いてほかの学生が何...全文を読む

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7話 ノケモノの二人

青春アメとミエナイ彼女

2015.02.19 (Thu)

  夜風に乗って届いたその声音は、俺の視界に色と輪郭を与え、ズキズキと胸に突き刺さる痛みを遠のかせた。 不意打ちみたいに呼び止められて、俺は立ち止まる。 辺りを見回す。走りついた先は、どうやら五号館の屋上だった。 屋上は空中庭園みたいになっていて、ちょっとした花壇やベンチが備え付けられている。周りを見渡せば東京ドームを中心とした大都市の光源があり、黒の絨毯に極彩色のビーズを散りばめた幻想的な世界が広...全文を読む

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6話 驟雨

青春アメとミエナイ彼女

2015.02.18 (Wed)

 ※「やっべ、金をおろしてなかった」 外で飯を食おうとして財布を開いたら小銭しか入ってなかった。しめて三百六十八円。 しまった。智幸を迎えに行ったからバイト終わりに金をおろす時間がなかったんだ。 三百円あれば、優秀なコスパを誇るうちの大学食堂で飯を食えるのだが、ヤマトの制服姿を思い出して躊躇した。バイト先の格好で学食食べてるところなんて知り合いに見られたくない。 しかし大学付近の飯屋はどこもそこそこ...全文を読む

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5話 君島智幸について

青春アメとミエナイ彼女

2015.02.17 (Tue)

  ゼミが終わると、真季がカラフルなボーダーのリュックを「よっ」と背負ってから、智幸に声をかけた。「ユキちん、ユキちん」「だからユキちんって呼び方は…………はぁ、もういいよ。何度言ってもわかってくれないし」 うんざりしたように智幸は肩を落とした。「それで、なにかな?」「あたしと携帯のアドレス交換しよーぜっ! ぜっ!」「…………」 一瞬、黙る智幸。唇をきゅっと結んでつと視線をそらした。「携帯、いま壊れているん...全文を読む

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4話 【企画会議】なにを撮る?

青春アメとミエナイ彼女

2015.02.16 (Mon)

  こうして、俺、海、真季、そして智幸の班員がすべて揃ったこところでチャイムが鳴った。六限目の授業開始の合図。 するとドアが開いて堺教授が姿を現した。年の頃は四十代前半。無精ひげが特徴的で、猫背でのそのそと教室に入ってくると、智幸に一瞥をくれた。無事智幸がグループで固まっているところを見て安心したのか微笑を浮かべている。 特に声をかけられることもなく、教授は教壇に立って指差しで出席を確認した。「ひー...全文を読む

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